秋から冬へ、観葉植物の水やりはいつから減らす?切り替えの目安

朝晩がひんやりしてきて、鉢の土がなかなか乾かなくなった。夏と同じペースで水をあげているけれど、このままで大丈夫かな―― そんなふうに迷い始める季節ですよね。

秋の水やりは、「何月から」とカレンダーで決めるより、気温と土の乾き方を見ながら、夏のペースから少しずつ減らしていくのが基本です。

この記事では、減らし始める目安と、夏のペースからの減らし方を順番にまとめました。土の乾き具合の確かめ方も、ご家庭で取り入れやすい順番で紹介します。一緒に確かめていきましょう!

秋に水やりを減らす理由

秋になって気温が下がってくると、観葉植物の生育はゆっくりになり、根が吸い上げる水の量も減ります。鉢の土から水が蒸発する量も少なくなり、夏より土が乾きにくくなります。

その状態で夏と同じペースの水やりを続けると、吸われなかった水が鉢の中に残り、土が湿ったままの状態が続きます。この状態が長引くと根が傷み、根腐れ(根が傷んで水や養分を吸えなくなる状態)につながる場合があります。

秋は、夏の「乾いたらすぐ与える」から、「乾いているかを確かめてから与える」へ切り替えていく時期です。

その先の冬には、多くの観葉植物が生育をほとんど止めるか、休んだような状態になります。秋のうちに少しずつ減らしておくと、冬のペースへ無理なく移れます。

水やりを減らし始める目安

減らし始める時期は、住んでいる地域や部屋によって変わります。目安にするのは次の2つです

最低気温の下がり方を見る

天気予報の「最低気温」を見る習慣をつけましょう。秋は、日中は暖かくても、朝晩から先に冷え込むことが多くなります。日中の暖かさだけで判断すると、土が乾きにくくなってきた変化を見落としやすくなります。

秋の気温は、暖かい日と涼しい日を繰り返しながら下がっていくことが多いです。1日だけ冷え込んだ日があっても、すぐに水やりを大きく減らす必要はありません。数日先までの予報も見て、最低気温が全体として下がってきているかを確かめてください。

観葉植物の多くは寒さが苦手で、置き場所の気温が10℃を下回ると調子をくずしやすくなります。

ただし、屋外の最低気温と室内の温度は異なります。天気予報を参考にしながら、実際の置き場所の温度と土の乾き方を確認し、水やりの間隔を調整していきましょう。

土が乾くまでの日数を見る

もう一つ確認したいのが、土の乾き方です。水やりをしてから土が乾くまでの日数が、夏より明らかに延びてきたら、減らし始める時期です。

たとえば、夏は2〜3日で乾いていた鉢が、5日たっても湿っている場合は、水やりの間隔をあけ始めてください。日数は一例で、鉢の大きさや土の種類、置き場所によって変わります。

秋は、天気によっても乾き方が変わります。晴れて暖かい日が続けば土は乾きやすく、曇りや雨の日が続くと乾きにくくなることがあります。1回の乾き方だけで決めず、何回かの水やりを通して、乾くまでの日数が延びてきているかを見てください。

ご家庭では、水やりをした日をカレンダーやスマートフォンのメモに残しておくと、乾くまでの日数が延びてきたことに気づきやすくなります。

夏のペースから少しずつ減らす

土が乾きにくくなってきたら、一度に大きく減らすのではなく、土の乾き方に合わせて少しずつ減らしていきます。

間隔を少しずつあける

秋に減らすのは、基本的に水やりの回数です。夏よりも土が乾くまでに時間がかかるようになるため、決まった日数で与えるのではなく、土の乾き具合を確認してから水やりをしましょう。

ここで気をつけたいのが、植物によって適切な乾かし方が違うこと。サンスベリアのように乾燥に強い植物もあれば、シダ類のように乾かしすぎない方がよい植物もあります。

減らし方は、日数より土の状態で決めるのが基本です。涼しくなると、表面が乾いて見えても、中はまだ湿っていることがあります。表面が乾いたら、指などで中の湿り気も確かめてください。中が湿っている場合は、その日は与えずに、翌日以降にもう一度確かめます。

秋が深まり、室温が下がってくると、土が乾くまでの時間も長くなります。植物の生育もゆっくりになるため、土の状態を見ながら、さらに水やりの間隔をあけていきましょう。

与えるときはたっぷり与える

回数を減らしても、与えるときは鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えてください。少量ずつ回数を重ねると、土の表面だけが湿り、根のある部分まで水が届きにくくなる場合があります。

受け皿にたまった水は、そのままにせず捨ててください。涼しくなると水が乾きにくくなり、鉢底が湿った状態が続きやすくなります。

なお、生育がゆっくりになる冬は、肥料も控えます。肥料のタイミングは肥料や栄養剤はどんな時に使うのが良いの?をご覧ください。

晩秋から意識したいこと

朝晩の冷え込みが進んできたら、水やりの時間帯と水の温度も意識し始めましょう。

水やりは、晴れて暖かい日の午前中が目安です。夕方以降に与えると、夜の冷え込みで土や根が冷えやすくなります。
水道水が冷たく感じられるようになったら、室温に近い水を使ってください。前日のうちに室内で汲み置きしておくと、室温になじませられます。

窓際の冷え込みなど、寒さ対策については室内植物が『凍傷』する前にやっておくこと。にまとめています。

秋の段階ごとに、水やりで変えることを表にまとめました。

時期の目安 土の確かめ方 水やりのタイミング 管理のポイント
初秋(朝晩が涼しくなるころ) 表面に加えて、指で中の湿り気も確かめる 土の乾き具合を確かめてから与える 水やりの日を記録する
秋の半ば(土が乾きにくくなるころ) 指で確かめ、迷ったら鉢の重さも比べる 植物に合った乾き具合を確認して与える 土の中の湿り気や鉢の重さを確認する
晩秋(室内も冷え込むころ) 指に加えて、鉢の重さや竹串で中まで確かめる 生育や土の乾き方に合わせて間隔をあける 暖かい日の午前中に、冷たすぎない水を与える

土の乾き具合を確かめる方法

秋の切り替えで迷いやすいのが、「乾いた」の判断です。多くの鉢を管理する現場でも、1つの方法だけで決めず、いくつかを組み合わせて確かめています。ご家庭では、次の順番で取り入れてみてください。

  1. 土の表面の色を見る(乾くと白っぽく明るい色になります)
  2. 指で数センチ触って湿り気を確かめる
  3. 鉢を持ち上げて重さを比べる
  4. 迷ったら竹串で中心部まで確かめる

指で触る

土の表面だけでなく、指を数センチ差し込んで湿り気を確かめます。表面が乾いていても、中に湿り気が残っていることがあるためです。

指先に湿り気を感じる場合はまだ与えません。乾いていれば水やりのタイミングです。指が届く深さだけでは判断しにくい場合は、鉢の重さや竹串も組み合わせてください。

鉢を持ち上げて重さを比べる

持ち上げられる大きさの鉢なら、重さでも乾き具合がわかります。水やり直後の重さを覚えておき、数日後に持ち上げて比べます。明らかに軽くなっていれば、土が乾いてきたサインです。

持ち上げられない大きさの鉢の場合は、次の竹串の方法と組み合わせてください。

竹串や水分計を使う

鉢の中心部まで乾いているかを確かめたい場合は、竹串を使います。竹串を土の深いところまで挿し、抜いたときに湿った土がついていれば、まだ水分が残っているサインです。土がつかず乾いている場合も、植物の種類やほかの確認方法と合わせて水やりを判断してください。

市販の土壌水分計(土に挿して湿り具合を表示する道具)を使う方法もあります。

水やりの基本をおさらいしたい方は、水道水で水やりって大丈夫?種類や季節で水やり方法は変わってくるの?水やりQ&Aもあわせてご覧ください。

置き場所による違い

同じ時期でも、置き場所の環境によって土の乾き方は変わります。暖房の有無と、職場や店舗の場合に分けて紹介します。

暖房を使い始めた部屋

秋の終わりに暖房を使い始めた部屋の場合は、土が予想より早く乾くことがあります。涼しくなったからと一律に減らしすぎず、土を確かめる頻度を保ってください。中まで乾いていれば、与えてかまいません。

エアコンの風が直接当たっている場合は、風向きを変えるか、置き場所を調整してください。空調の風と置き場所の関係は、こんなお部屋に置いたら間違いなく枯れます。枯らさない為の必須の知識で解説しています。

暖房を使わない部屋

暖房を使わない部屋は、外の気温の下がり方に合わせて、土も乾きにくくなっていきます。土が乾くまでに日数がかかる場合は、竹串などで中まで乾いたのを確かめてから与え、さらに間隔をあけてください。

職場や店舗

オフィスや店舗は、夜間や休日に空調が止まり、日中との温度差が大きくなりやすい環境です。平日の日中の様子だけで乾き方を判断せず、休み明けにも土を確かめてください。

週末や連休の前は、土が乾いている場合は前日か当日の午前中に与え、受け皿の水を捨ててから帰ります。担当者の決め方など、職場での管理体制についてはオフィスの観葉植物、誰も世話してない問題を解決する管理体制のつくり方でまとめています。

植物の種類による違い

葉や根に水をためる植物と、もともと水を好む植物とでは、間隔のあけ方を変えます。

乾燥に強い植物

サンスベリアやザミオクルカス、多肉植物など、葉や茎、根元に水を蓄えるタイプの植物の場合は、ほかの植物より間隔を広めにあけてかまいません。土が中まで乾いたのを確かめてから、さらに数日待つくらいで管理してください。

葉にしわが寄ってきた場合は、間隔をあけすぎていないかを見直してください。

乾かしすぎに注意したい植物

ヤシ類やシダ類など、もともと水を好む植物の場合は、涼しくなっても土が乾きすぎないよう注意が必要です。間隔をあけすぎず、土の乾き具合をこまめに確かめてください。

水を好む植物の例は、【必見】植物に水をあげ過ぎちゃう人はこんな植物がおすすめ!!を参考にしてください。

切り替えの時期によくある疑問

葉が黄色くなった、落ちた

涼しくなってから葉が黄色くなったり落ちたりするのは、水のやりすぎと水不足のどちらでも起こり得ます。まずは土の状態を確かめてください。

土が湿ったままの場合は水のやりすぎ、中までカラカラに乾いている場合は水不足の可能性があります。葉の色ごとの見分け方は観葉植物の葉の色でわかる!よくあるQ&A、葉落ちの原因はゴムノキの葉が落ちる原因6つ|見分け方と復活方法も参考になります。

土がずっと乾かない

水やりから何日もたっているのに土が湿ったままの場合は、まず土の状態や置き場所を確認しましょう。気温が低い時期や大きな鉢では、乾くまでに時間がかかることもあります。

受け皿に水がたまっていれば捨て、土が十分に湿っている間は追加の水やりを控えてください。株元がぐらつく場合は、根腐れが進んでいる可能性があります。植え替えが必要になることもあるため、手順は観葉植物を育てるのに欠かすことのできないこと!(植え替え編)を参考にしてください。

まとめ|土の乾き方を見ながら、少しずつ減らす

秋の水やりで変えることは、次の3つです。
  • 減らし始める目安は最低気温と土が乾くまでの日数: 1日の冷え込みではなく、気温の傾向と乾き方の変化で判断する
  • 夏のペースから少しずつ減らす: 減らすのは回数。与えるときはたっぷり与え、受け皿の水は捨てる
  • 晩秋には冬のペースに近づける: 室温の低下や土の乾き方に合わせて、水やりの間隔を調整する

秋の水やりは、回数を覚えるより、土を確かめることが大切です。涼しくなってきた今のうちに土を触る習慣をつけておくと、この先の冬も同じ確かめ方で判断できますよ。

まずは次の水やりの前に、指で土の中の湿り気を確かめてみましょう!

夏の管理を振り返りたい方は、観葉植物が夏に弱る3大トラブル|葉焼け・水切れ・根腐れの見分け方と対処法もあわせてどうぞ。

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