皆さんは観葉植物の冬支度はお済ですか?
「室内の観葉植物に冬支度は必要ないよ」って思われる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、
冬場の寒い環境にさらしておくと『凍傷』という植物にとって危険な状態になり、最悪の場合枯れてしまう場合があるんです。
新しく植物を購入された方や観葉植物初心者の方はもちろん、植物を育てている方にも損は絶対にないと思いますのでもしよろしければ
ぜひ最後までご覧ください。
このページの内容
そもそも”凍傷”ってどんな症状なの??
冬の時期によく発生し、低温や凍結によって植物内の細胞が損傷してしまいます。
その植物の組織が壊れてしまうことを『凍傷』といいます。
人間でいう寒さに触れすぎて壊死してしまうのに似ています。
では凍傷になるとどんな症状が出るのでしょうか??
- 凍結にさらされた部分が黒ずんでしまいます。
- 植物の葉っぱが萎む。
- 凍傷が進行すると枝や茎が腐る。
- 生長に遅れが出ます。生長に遅れが出たり新芽や花が異形になる可能性があります。
凍傷になってしまうと植物の生長や生命に深刻なダメージを与えかねません。
そのため、凍傷させないための工夫や対処法が非常に大切になってきます。ちなみに凍傷になった植物は治らないかと聞かれれば進行状況にもよりますが、復活する可能性は十分にあります。
最初は葉っぱが落ちて丸坊主状態になりますが、温かい時期まで大切に育てれば新たに新芽が出てきますよ。
凍傷になったからと言って簡単にあきらめてしまうのはもったいないかもしれないです。
植物を凍傷させないようにするために知っておきたいこと。
①あなたの育てている観葉植物は耐寒性はありますか?
僕は自分の育てている観葉植物についての特徴を把握しておくことが一番大切だと思います。
みなさんが育てられている観葉植物に『耐寒性』はありますか??
意味は字のごとく、寒さに耐えられるかどうかです。
その耐寒性の有無によってこれからの冬の管理が変わってきます。極端な例でいうと、真冬の寒い時期に外に出して霜に当たっても問題ないような冬に強い観葉植物もいますし、室内の窓側に置いてあっても外のひんやりが窓から伝わって枯れてしまうということがあるんです。
凍えさせたりしないために植物の特徴や原産地の気温など把握しておくに越したことはありません。
今一度自分が育てている観葉植物に耐寒性が備わっているのかを調べてみましょう。
冬の時期の管理方法
では次に実際に植物凍傷させない管理方法をお伝えしたいと思います。
- まずは適切な場所に移動してあげましょう。
温かい室温の場所に移動します。基本は人間が一枚で過ごせるくらいの室温がベストですが、難しい場合はなるべく気温が一定で窓の近くは避けましょう。窓の近くに置いてしまうと冷気が伝わって凍傷になる確率がググッとあがってしまうのでなるべく避けて管理してあげます。
- 霧吹きは控え気味に
寒い環境に置いてある植物に霧吹きを吹きかけてしまうとなかなか乾燥せずそこから冷えて凍傷になってしまいます。ですが、暖房ガンガンの室内の場合は夏よりも乾燥してしまう可能性があるため室内環境をしっかり把握したうえで霧吹きしましょう。
- 土の上にマルチングをしましょう。
土の表面にマルチング材の木くずや落ち葉、腐葉土、ジュート(麻布)を敷くことで土の中の温度が安定し、根から冷えて凍傷してしまうことを防げます。
- 給水の温度
水やりの水温を気を付けます。冷たい水温のまま上げてしまうと根っこが冷えて凍傷のリスクが上がります。
できるだけ常温(20~25℃)の水温で上げましょう。
窓の近くには置かないや温かい場所に移動する人は多いかもしれませんが、根っこを守る対策はしてない方は多いのではないでしょうか。意外と根っこから凍傷させてしまうことはよくあり、見落としがちなミスなのでもしやってない方がいたら、対策をとって凍傷の危機を事前に防ぎましょう。
ちなみにどうしても外に観葉植物がある場合で室内に入れられない場合
ヤシ系やフィカス系(ゴム系)の植物によくあるかもしれません。そんな時は根っこからの凍傷を防ぐようにし、植物の上からビニールカバーやスリーブを被せて直接の寒冷から防いであげましょう。
まとめ
これからの寒い時期は『凍傷』にさせないように意識する必要があるんです。弊社のハウスも寒くなってきたら石油ストーブで15度設定にして大切な観葉植物を凍傷の危機から守っています。植物を運ぶ時も1本1本ビニールで包みます。
ちなみにこんなに偉そうに語っている僕は何度も凍傷で枯らしてしまいました(笑)
皆さんもめんどくさがらず凍傷を防ぐポイントをしっかり押さえて植物を楽しみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。