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これはモンステラ?見間違え多発のマングーカズラ
みなさんこんにちは!
突然ですがマングーカズラをご存じでしょか?
上記の写真みても「これハワイアンのモチーフによく使われるモンステラでしょ!」と思う方が 多いのではないでしょうか?
正解はこちらの写真がハワイアン柄で知られているモンステラです。
マングーカズラとモンステラは近縁種であり、葉っぱの形や艶やかさ、滑らかさで見分ける必要があります。
そんなモンステラ似たマングーカズラですが、お客様から育てるのが意外と難しいと聞いたりします。
しかし育て方のコツさえ覚えてしまえば、暗所にも優れており育ちも速いため様々な場所に対応でき育てる事が出来ます。
今回はマングーカズラの育て方を、『元気に育てるコツ環境編』と『お手入れ編』に分けてご紹介したいと思います。
なるべくわかりやすくご紹介させていただきますのでぜひご覧ください。
まずはマングーカズラについて語ろう
マングーカズラのプロフィール
サトイモ科 ハブカズラ属の植物
マングーカズラの出身地は東南アジアから太平洋諸島、台湾にかけて生育している植物です。
性質は登つる性の植物で他の樹木や岩にくっつきます。
ジャングルなど湿った環境に生育し、日光があまり届かない環境であるため、背の高い樹木や岩にくっつきより高い光が吸収しやすい環境を奪う生存競争に強い植物といえます。
そのため、家の暗い環境にいても育ち、室内植物としても優れています。
名前の由来
どうしてマングーカズラという名前なのでしょうか??
マングーカズラには近縁種のハブカズラという植物があります。
そのハブカズラよりも生命力の強い種であるためマングーカズラと名付けられたのだとか…
つまり凶暴な蛇のハブよりも天敵である動物マングースの方が強いということです。
ダジャレみたいで面白いですよね。
マングーカズラを元気に育てるコツ(環境編)
おすすめ環境(室内)
マングーカズラは日当たりが強い場所よりもレースカーテン越しの半日蔭の環境や室内の明かりが届く環境が一番適しています。
耐陰性はとても優れています。あまり光が届かない環境でも新芽を良く伸ばす生命力の強い観葉植物ですが、
ずっと暗い環境に置いておくと、葉先は徐々に茶色く変色したり、葉っぱが垂れてきたりします。
長く置く場合はたまに明るい室内に移動してあげるなどの対応をしてあげた方がより長持ちしますよ。
ほかにも暗所に強い観葉植物をこちらではそろえてみました。
お部屋の配置
樹形の広がりもありますので、お部屋の配置的に少し広々した空間に置いてあげましょう。
サトイモ科で蒸散も活発なので天然の空気清浄として寝室に置くのもいいでしょう。
外に置く場合
マングーカズラを外で置く場合は1日中日光が当たる場所を避け、日陰などの環境に置いてあげましょう。
また耐寒性にも優れています。5℃から10℃の気温なら耐えられますが、
霜など冷たい物に葉の表面が当たっていると凍傷し傷んでしまうことがあります。
気温が寒い日は室内などに避難させてあげるとよいでしょう。
その他の環境
エアコンなど空調にあたる場所に置いてしまうと過度の乾燥により枯れてしまうことがあります。
マングーカズラの置く場所は慎重に見極めましょう。
マングーカズラを育てるコツ(お手入れ編)
明るい環境の水やり
マングーカズラは乾燥した環境より湿気の多い状態が好きです。
基本的に土が乾いたら鉢下から水が染み出すくらいたっぷりあげましょう。
水枯れの場合、葉っぱが垂れて見るからに元気がなくなってしまいます。
暗い環境に置いてある場合の水やり
暗所に置いている場合はあまり水を吸わなくなります。
水やりは2~3週間の頻度しましょう。
土がしっかり乾いてから水やりをすることを心掛けましょう。
乾いてない状態で水やりをすると、明るい環境で置いている場合よりも根腐れになるリスクがあります。
根腐れの症状は葉が黄色くなり、葉落ちしてします。
黄色い葉が出てしまう理由は?
考えられる理由はいくつかご紹介いたします。
- 植物の生理現象
植物内にある要らない排出物を一番日光や明かりが届かない葉っぱに溜めて落とすため、下の葉が黄色くなります。
- 水枯れ
水が足りないとあからさまに元気がなくなり、最終的には枯れてしまいしまいます。
この状態になってしまった場合は水をあげて様子をみてみましょう。
- 根腐れ
水やりが多すぎて根腐れで枯れてしまう可能性があります。
- 環境の不適応
植物の個体それぞれ得意不得意な場所があります。
葉っぱが良く枯れる場合は少し場所をずらすことで改善する事が出来たりします。
- 過度な乾燥
エアコンの風などで過度に乾燥してしまう事で起こってしまいます。
などがあげられます。
葉水
マングーカズラをホームセンターで購入するとヘゴ仕立てで固定されています。
ヘゴや葉っぱ、気根に水を吹きかけてあげると水を吸い元気になります。
またその他にもメリットがいくつかあり、埃がつきにくくなったり防虫防除になったりします。
頻度は余裕のある方は毎日、葉水をしてあげると元気に保てます。
忙しい方でも1週間に1度でもしてあげるとイキイキとしますのでぜひ葉水をしてあげましょう。
よくあるトラブル
害虫:ワタムシ
ワタムシは名前の通り白いワタのような虫です。
葉っぱの表面や裏、ヘゴと茎の付け根などあらゆるところに付着し繁殖します。
暖かい時期に増殖し卵を産みまた来年の春ごろ増殖し始めます。
ワタムシは植物の栄養を吸い取り、衰弱させます。
また二次被害として排泄物を落とし葉の表面や床周りをベタベタにするとても厄介な害虫です。
マングーカズラには比較的つきやすい虫なので見つけた際は早急な対応が必要です。
対応
1.水で洗い流します。できれば外に出してシャワーで葉っぱやヘゴと茎の付け根、鉢など全体的に洗い流します。大量についている場合は重点的に流しましょう。
2.タオルで葉っぱの表面の水滴をふき取ります。ワタムシが付着していたら残らないようきれいにふき取りましょう。
置いてあった床や壁、鉢にもついている可能性があるので注意してふき取ります。
3.ホームセンターに売っている『オルチオン』や『マシンオイル』などワタムシ駆除の薬剤を全体的に吹きかけましょう。
一回ではいなくならない可能性がありますので、薬は何日か継続しましょう。
※『オルチオン』は効き目はありますが、匂いが強めなので様子を見ながら使用します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
マングーカズラは観葉植物の中でも5本指に入るほど暗所が得意な観葉植物です。
水の加減や置く場所をしっかり見極めて大切に育ててあげましょう!!