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ヤシ科イチ扱いやすい観葉植物 ケンチャヤシ
皆さんはケンチャヤシと呼ばれる観葉植物をご存じでしょうか。
南国っぽいオシャレなインテリアでヤシの仲間「アレカヤシ」や100均に売られていたりする「テーブルヤシ」とも似ている観葉植物です。
でも観葉植物にお詳しい方ならわかるかもしれませんが、ヤシ系の植物って水を多く必要としたり手間が多く、どちらかっていうと扱いにくいイメージがあります…
今回ご紹介させていただくケンチャヤシは他のヤシの仲間には見られない良いところがたくさんあります。
ヤシ科イチ扱いやすい観葉植物ケンチャヤシを『環境編』『お手入れ編』に分けましてご紹介したいと思います。
分かりやすくご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
ケンチャヤシってこういう植物!
ケンチャヤシのプロフィール
科 | ヤシ科 |
属 | ハウエア属 |
原産地 | オーストラリア |
花言葉 | 勝利 |
耐寒性 | あり(10℃以上) |
耐陰性 | あり |
ケンチャヤシは名前の通り、ヤシ科ハウエア属の仲間です。
原産国はオーストラリア原産の観葉植物です。現地ではおよそ20mほどの高さになる立派な高木です。
そもそもアレカヤシと何が違うの??
アレカヤシはヤシ科ディプシス属の植物で原産国はマダガスカル産の観葉植物なんです。
形はとても類似していますが、アレカヤシの方が葉っぱの太さがよりシャープ、また幹が多いイメージです。
また水の量もアレカヤシは水をかなり必要とします。
育てやすさはアレカヤシよりケンチャヤシの方が育てやすいイメージです。
ケンチャヤシを育てるコツ(環境編)
おすすめの配置場所:反日蔭の明るい環境
ケンチャヤシは直射日光の当たらないレースカーテン越しの半日蔭の環境が好きでなんです。
逆に日当たりの強い環境は苦手でずっと強い日光に当たると葉焼けし部分的に茶色く変色してしまいます。
また先ほど少しお伝えしましたが、ヤシ系には珍しく耐陰性があります。
もちろん長い間暗い環境にずっと置いてしまうと、鮮やかな緑色から黄色く変色してしまいますので
できれば、一週間に一回くらいは明るい室内に移動してあげると元気な状態を長く続きます。
ヤシ特有の広がる樹形を暗い環境に置きたい方はおすすめの観葉植物になります。
屋外に配置する場合
屋外に配置する場合は徐々に日差しの強い環境に慣らしていく必要があります。
最初は日陰の環境に置いてあげて、段々と日向に移動してあげるなど徐々に慣らしていくような育て方をしてあげると
葉焼けのリスクが下がっていくと思います。
耐寒性
ケンチャヤシは耐寒性があります。
0℃以上なら寒さに耐えられますが、霜や雪が降るような寒い環境では凍傷の可能性がありますので、
出来れば温かい環境に移動してあげるなど対策してあげましょう。
どんな部屋に合うの??
樹形はのびのび広がり、暗所にも置ける事から広びろした空間に置いてあげるとシンボルツリーのように置いてあげると格好よく納まりも良くなります。
元気に育てるコツ(お手入れ編)
ケンチャヤシはほかのヤシ科の植物に比べると水少なめでも生育できる観葉植物になります。
日当たりの良い場所
基本的には水やりの頻度は置いている明るさや湿度によって変わってきます。その環境に合った水やりの頻度を心掛けましょう。土が乾いてからたっぷり水をあげましょう。土下から染み出してくるくらいあげます。
日当たりのいい環境に置く場合は基準として1週間に一回くらいのペースで大丈夫だと思います。
日当たりの無い場所 暗い環境
暗い環境に置く場合はより水の頻度を少なくします。
土が乾いたら水をあげます。暗い場所の場合は染み出さないくらいで大丈夫です。
逆に水のあげ過ぎは根腐れしてしまう恐れがありますので注意が必要です。
何でケンチャヤシの葉先が茶色くなるの??
葉先が傷んでしまう理由は複数ありますのでいくつかご紹介させて頂きます。
1.水枯れ
こちらが理由として一番多いかもしれません。
水不足になるといつもより葉をだらんとさせてあからさまに元気がなくなります。
土が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
2.暗所・根腐れ
こちらもふとした時に発生しています。
ケンチャヤシは基本暗所にも置ける強い観葉植物ですが長い間暗い環境においてしまうと光合成が出来ず養分を生成されず、枯れてしまいます。
暗所は土の渇きが遅い場合が多いため、根腐れになるリスクが増えていきます。
明るく空気の流れがある環境が一番適しているといえます。
3.害虫/病気
害虫は下でもご紹介しますが、特にカイガラワタムシが付着することがあります。
病気は”炭そ病”に注意が必要です。
4月から9月頃の気温が暖かく雨が多い時期に植物がかかりやすい病気の一つです。
部分的に病斑ができ腐り始めて、全体に広がり最後は枯れてしまいます。
病斑を見つけたら、早急に剪定や薬剤を散布して進行を防ぐことが大切です。
よくあるトラブル
害虫:ワタムシ
葉っぱに白い埃のようなものが付着しているとワタ虫の疑いがあります。
ワタ虫が発生すると植物が弱くなるほか排泄物を落とし葉っぱの上や床がベタベタします。
また繫殖力もかなり強いので対処が必要です。
1、シャワーで水洗いしてあげましょう。シャワーができない場合はスプレーで重点的に水をかけてタオルふき取りましょう
2、ホームセンターにマシンオイルやオルチオンと呼ばれる薬材があります。
こちらを水と混ぜて全体的にかけてあげます。定期的に吹きかけてあげると防虫にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ケンチャヤシはほかのヤシ科の仲間に比べても水の量も少なく、暗所にも耐えられる扱いやすい観葉植物です。
南国風なデザインのお部屋や広々とした空間に入れてあげるととても格好よく生えますのでぜひお試しください。