こんにちは!グリーンテック株式会社の青木です!
早速ですが皆さんの周りには植物はありますか?
ご自宅や勤務先などに置いてあったり、育てていたり、外に出れば都心でもありますよね。
私はお仕事で観葉植物のレンタルをしているのですが
私のような植物を取り扱う業者でなくても
植物はどんな人にも身近にあると思います。(…無かったらごめんなさい!)
ですが、身近な植物にも実は危険な植物が潜んでいます…!
ということで、『観葉植物』『お花』『雑草』の三つに分け、
今回は『身近だけど実は危険な植物 ~観葉植物編~』をご紹介致します!
身近だけど実は危険な植物 ~観葉植物編~
さて、まずはお家の中においてある観葉植物から、ご紹介致します!
有名なものや誰もが見たことのある物など、衝撃な植物がありますので
心してご覧ください!
1.ゴムの木
一つ目はゴムの木になります!
…まぁ、ゴムの木なら知ってる方も多いかもしれませんね!
観葉植物としても有名なゴムの木は樹液に危険が潜んでいます。
基本、ゴムの仲間(フィカス属)は枝を切ったり傷がつくと
真っ白で粘々したボンドのような樹液が出てきます。
この樹液にはアレルギー成分が含まれており、人によっては
皮膚がかぶれてしまう事があります。
アレルギー成分としてはラテックスアレルギーの分類になります。
ゴムの木の仲間は全て白い樹液にアレルギー成分が含まれております。
大体ゴムの木の仲間は『フィカス』という名前が付きますので確認してみてください。
フィカスバーガンディ↑ フィカスウンベラータ↑
心当たりのある人もそうでない人もゴムの木を触る際には軍手などの
手袋をすることをお勧めいたします。
2,ポトス、クワズイモ(サトイモ科)
ポトス↑
さぁ、2つ目の観葉植物は…
まさかのポトスですッ!
ポトスといえば観葉植物を代表するホームセンターに行けば
誰でも買えるようなメジャーな観葉植物です。
そんなありきたりな植物のどこが危険なのか…
それは葉や茎の中に流れる樹液です!
厳密には樹液の中に含まれている『シュウ酸カルシウム』が危険物になります。
どう危ないかといいますと、このシュウ酸カルシウムは↓のような形をしています。
顕微鏡100倍で見たシュウ酸カルシウム↑
見て頂けたらわかると思いますが、とげのような形をしていますよね。
これ自体に毒はありませんが物体にシュウ酸カルシウムが触れると
その物体に刺さります。これが人間の肌に触れると人によっては
ピリピリするような痛みがあり、肌が弱い人はかぶれてしまうこともあります。
(筆者もポトスを素手でむしったりすると少し痒い感じになります)
このシュウ酸カルシウムはポトスをはじめとするサトイモ科の植物に
入っていることが多いです。例を挙げると、モンステラやセロームでしょうか。
モンステラ↑ セローム↑
その中でも特に危険な種類がクワズイモです。
クワズイモ↑
日本では沖縄に自生しており、観葉植物としても取り扱われていますが
このクワズイモのシュウ酸カルシウムの含有量はポトスと比べてみると
桁違いであり、もはや毒といっても過言ではありません。
肌に触れるとかぶれるだけで済みますが、過去には
口に入れてしまった方もいて、口の中が激しい痛みに襲われ、
嘔吐、下痢、麻痺などの中毒を起こしたそうで、救急車で運ばれた件もあります。
クワズイモを買うな!…とは言いませんが扱う際には
充分注意してくださいね。(犬や猫などのペットにも絶対触らせないこと!)
あと、誤解を生んでしまったかもしれませんが
サトイモも触ったり食べたりしてはいけないのかと思った方もいるかもしれません。
サトイモには、特有のぬめりの中にシュウ酸カルシウムは含まれていますが
ぬめりがあれば刺さることはないといわれているので気にすることは無いと思います。
また、シュウ酸カルシウムは熱に弱いので、しっかり茹でて、
アク抜きをすれば問題ありません!下準備をさぼらず美味しく食べましょう!
3.ミルクブッシュ、ポインセチア
ミルクブッシュ↑ ポインセチア↑
さて、これが最後になりますが
3つ目はミルクブッシュとポインセチアになります。
ポインセチアはきれいな葉の色合いが人気でクリスマスによく使われますね。
ミルクブッシュもそのかわいい見た目から沸々と人気が上がっている観葉植物です。
この2つは似たような危険があるため同じくくりにさせていただきました。
この2つの植物たちのどこが危険かといいますと…
葉や茎に流れる白い樹液が危険です!
「…いや、じゃあゴムの木と同じかぶれる程度でしょ?」
と、思ったそこのあなたッ!これはかぶれるだけではすみませんよ!
確かに、この2つの植物の白い樹液はゴムの木と酷似していますが
その樹液に含まれる成分が違います。
ポインセチアはフォルボール(ホルボールエステル)という
樹液の中にれっきとした毒を持っています。これが皮膚にかかると
皮膚炎や水疱などを引き起こす恐れがあり、
体内に取り込んでしまうと、嘔吐や下痢を引き起こしてしまいます。
過去にはポインセチアが触れた水をペットが飲んでしまったことがあり、
体に毒が回り、致命傷を負った例もありますので、手入れをする場合は
手袋などを使い、作業が終わったらよく洗い流すことをお勧めします。
そして、ミルクブッシュは枝のように見える茎を折ると
白い樹液が出てきますがこれが名前の由来です。
ミルクブッシュの樹液↑
そんなミルクブッシュの樹液に含まれる成分は
ジテルペンエステルと呼ばれるものです。
これにはなんと…『発がん性物質』が含まれており、
観葉植物の中でもトップクラスに毒性が強いので要注意です!
手入れをするときは必ず手袋をして、ペットやお子様に
絶対触れないような場所に置くようにしてください!
(筆者としてはここまで危険を冒しておくような物でもない気がします…)
と、ここまで実は危険な観葉植物を3つほどご紹介させていただきました。
聞いたり、見たことのある植物だったり、被害が冗談で済まない
ような植物だったりと中々興味深いものもあったと思います。
この他にもユッカやサボテン、アガベなどのとげがあったり、鋭利なものだったりと
外的要因(けがをする恐れがある)ものもあります。
ユッカ↑ アガベ↑
ですが、どの植物も見た目はかわいく、お部屋に飾るには素晴らしいアイテムです!
手入れをするときはしっかりと対策をして観葉植物を楽しみましょう!
そして、私、青木が担当するブログにて次回は
『実は危険な植物!? ~お花編~』
を1月頃にご紹介致します!お楽しみに!
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました!