みなさんこんにちは。
グリーンコーディネーターの大川です。
なかなか暑さが収まりませんね…。
先日は思い立って海へ行ってきました(別に泳いだりするわけでなく眺めるだけです)。
夏休みも終わり、平日の海は驚くほど誰もいません。
手頃な大きさの流木を探しつつ(着生植物固定用の土台として使うため)、陸地側へふと目をやると
立派なユッカです!株が締まっていてカッコいいですね。
正確にはユッカ・グロリオサ Yucca gloriosa、日本での名前をアツバキミガヨランといいます。
原産地は北米。日本には明治時代初めに導入されていて、わりとどこでも植えてあります。
それでも目に留まったのはとても綺麗な株だったからです。
海は目の前。塩害を起こしやすい植物にとっては非常に過酷な場所です。
人間も海水(塩水)しか飲めない環境だったら体調を崩しますよね。
にも関わらずこのユッカが綺麗なのは、十分な日当たりに加えて、海水(≒乾燥状態)に耐えられる特殊な仕組みをもともと持っているからです。
(サボテン・多肉植物たちと同じく、ぶ厚いクチクラ層を持つ、CAM型光合成を行う、など。詳しくはまたこのブログでお伝えしましょう)。
人間にとっては過酷に見える環境でも、このユッカにとっては案外生きていきやすい、
自生地に近い環境なのかもしれないな…と、海とユッカをぼんやり眺めながら考えていた大川でした。