母の日に贈るものの定番ってなんといってもカーネーションが連想されますよね。カーネーションは鉢物はもちろんのこと、花束用の切り花としても多く流通している花です。花びらにフリルがついているような可愛らしい姿からも人気があり広く親しまれている品種です。世界中でも親しまれているお花で母の日に贈る定番となっています。日本では毎年5月の第2日曜日が母の日です。
でも、なんで母の日=カーネーションになってるって考えたことはありますか。今回は母の日に贈るものとして、なんでカーネーションが選ばれているのか、選ばれるようになったのかをひも解いていき、みなさんに納得していただいたうえで選んでいただけたらと思い紹介していきます。それではいってみましょう。
このページの内容
まずは特徴を知ろう!
カーネーションはナデシコ科で毎年お花を咲かせる多年草の植物です。
原産は南ヨーロッパ・西アジアで日本に来たのは鎖国していた江戸時代のときで特別に交易していたオランダから持ち込まれたといわれています。いまでは日本で生産している農家さんも増えてきて長野県が日本一の産地となっていて、キクとバラに次いでの生産量となっていますが生産が間に合わず輸入に頼っているのが現状です。
なんで母の日の定番がカーネーションになったの?
子どもの頃から母の日=カーネーションをあげるってなんとなく感じてきたとは思いますが、ではなぜカーネーションなのでしょう。
アメリカでおこった南北戦争のとき、負傷した兵士を献身的に介護していたある女性がいました。この女性は敵、味方関係なく献身的にお世話をし、次第にたくさんの方から感謝されるようになっていきました。その後その女性が亡くなったとき、娘が母親の好きだった白いカーネーションを葬儀に参列したたくさんの方々に配ったのが起源とされており、その日が5月12日だったそうです。それを知った当時の州知事がいたく感銘を受けて5月の第2日曜を母の日と制定したことから、その時に配られた白いカーネーションが母の日に贈る象徴となりました。日本では明治時代末期に伝わっていき今日に至ります。最近はカーネーションだけではなく母親の好みの色で選んだりする方もいて、赤やピンクが可愛いバラや青や水色が特徴的なアジサイなども人気になっています。
母の日に贈る花の選び方
ここまでカーネーションについてお伝えしてきましたが、では実際に何を贈ろうかの決め手になることについてお教えします。一番の決め手になるものは、ズバリ「花言葉」です。花言葉は17世紀頃のトルコで親しい人にお花を贈る習慣ができていき、次第に贈る意味合いが変化していき異性に愛を伝える手段として花それぞれに花言葉がつくようになったそうです。日本でも明治時代にこの習慣が伝わり今に至っています。ちなみにカーネーションの花言葉はまさに母の日の贈り物としてはうってつけのもので、
赤「無垢で深い愛」「母への愛」
ピンク「あたたかい心」「感謝」
白「純粋な愛」「私の愛は生きています」等です。
その他の色はちょっとマイナスはイメージを連想させる花言葉になっているものもあるので、なるべくでしたら控えたほうが良いでしょう。
アジサイの花言葉は「元気な女性」「団らん」「家族」などの温かみのあるものが多いです。
バラの花言葉は「愛」「感銘」「美」といった、ちょっとシックなイメージのものです。
また、切り花(花束)で贈る場合は8本が良いとされています。花束の本数でも意味合いが含まれており8本は「思いやりに感謝」という意味が込められています。ちなみに余談なのですが、花束を贈る際に注意してほしいのは12本では「奥さん(恋人)になって」、99本だと「永遠の愛」、108本だと「結婚してください」という意味合いが込められています。逆にお花好きな好意をもっている異性には効果覿面(てきめん)かもしれませんね。
お手入れ一口メモ
母の日にカーネーションを贈ってあと、すぐ枯れてしまったら贈った人も贈られた方もちょっと残念な気持ちになりますよね。このことを避けるためにも、ここではちょっとしたお手入れ一口メモをご紹介します。
カーネーションは基本的には乾燥気味で管理をし、硬そうな蕾がたくさんついている場合は切り戻しちゃってください。切り戻しをすることにより柔らかくなった蕾に栄養が届きやすくなり、花芽を多くつけることができます。こんな風に贈ったときに簡単なお手入れの仕方を伝えておけば、帰省したさいに綺麗に咲いているカーネーションがあったら、双方がより深い繋がりを感じることができますよね。こうゆうちょっとした気遣いが大事なことになっていくんだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。いつも感じている母親への感謝の気持ちを言葉にして伝えるって簡単なことのように思えて、実は難しいことだったりしますよね。一年に一度しかない母の日です。お花を使って日々の感謝を伝えてみてはいかがでしたでしょうか。伝えてみたいと思った方はこちらへどうぞ。