唐突ですが、皆さんはどんな目的があって植物をおいていますか?単純に植物が好きだったり、部屋のインテリアとしてとか潤いを求めたり等いろいろと理由があると思いますが、おそらく深層心理まで深堀していくと「なんとなく癒しになる」というところに落ち着くのではないでしょうか。この「なんとなく癒しになる」という効果を最もたかくしてくれる植物は今回紹介するサンスベリアという植物です。言葉をかえるとサンスベリアはマイナスイオンを多く生成する植物の一つなのです。マイナスイオンがもたらす効能は様々あり精神安定やアレルギーの抑制、安眠作用などがあります。なかでもサンスベリアは空気清浄効果がたかいと言われている植物です。今回はこのサンスベリアについてご紹介していきます。
このページの内容
特徴と種類
原産地はアフリカ大陸や東南アジア等に幅広く分布しています。リュウゼツラン科チトセラン属の植物でサンスベリアと一口でいっても種類はたくさん存在します。今回はサンスベリアの中でも割とポピュラーな4種類をご紹介します。
サンスベリア・ローレンティー
サンスベリアのなかで最もポピュラーなのがサンスベリア・ローレンティー。緑の葉の中に黄色が混ざっているのが特徴的で園芸店等にもよく置いてあるので目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。その見た目が虎の尾っぽに似ていることから別名、「トラの尾」とよばれたりしています。
サンスベリア・ゼラニカ
灰色に緑の斑模様が特徴的なサンスベリア・ゼラニカ。サンスベリアの中ではとても育てやすく多少のことでは枯れたりしないので、園芸初心者にはとてもお勧めの植物です。
サンスベリア・シルバーキング
肉厚で短い葉と灰色が特徴的なサンスベリア・シルバーキング。ゼラニカ同様とても育てやすい植物です。シルバーキングはとても成長が遅く、育てていてもそれほど大きくはなりません。小物のインテリアとしては最適です。
サンスベリア・スタッキー
フォルムが個性的でスッキリと涼しげな印象があるサンスベリア・スタッキー。最近では多肉植物ブームもあいまってとても人気がある植物です。上に向かって伸びているので幅もとらないですし置き場所にも困らないのも人気の要因ではないでしょうか。
お手入れ方法
サンスベリアは一般的に多湿と寒さに弱い植物です。梅雨時期から夏場にかけては多湿になりやすいのでなるべく風通しのよい場所で暗い室内はできるだけ避けて管理しましょう。原産地がアフリカや東南アジアなので高温にはとても強い反面、寒さにはとても弱い植物です。10℃を下回ると痛みやすくなりますので、注意が必要です。
水やりは極少量で育ちます。サンスベリアは分厚い葉の中に水分を貯めこんでいるため土が乾いていてもそこから補充します。冬場の寒い時期は根が休眠状態になるのでほとんど水やりしなくても大丈夫です。通常の水やりは土が乾いてから3日ほど経ってからコップ1杯程度与えてください。
植え替えと株分け
育ってくるとバランスが悪くなってくるので年に一回は植え替えを行いましょう。サンスベリアは生育のピークが夏の暑い時期になるので、植え替えのお勧め時期はその前の5月~6月頃が良いでしょう。手順は簡単で鉢を取り外し根底の土を少し取り除き、今より少し大きめの鉢を使用し、ちょっと深めのに植えこむようにしてあげるとバランスもよくなります。あと、水はけをよくするために鉢底に軽石をいれることを忘れずに行ってください。
鉢をこれ以上大きくしたくないという方は株分けをお勧めします。お勧め時期は植え替え同様5月~6月頃に行うと良いでしょう。作業手順は鉢から取り出して根を傷つけないように土をほぐして、3等分ぐらいに分けてください。根を傷つけると枯れるリスクも増えますので慎重に行ってください。使用する土はホームセンターなどで販売している観葉植物用に土で十分です。これも土を入れる前に軽石を忘れずに。
害虫対策
室内に置いてあるならば、ほとんど害虫の心配はない植物です。極まれにカイガラワタムシという害虫が発生することがあります。白いワタのような害虫で触るとネバっとします。もし発生したら全体に水シャワーをかけて洗い流してください。
屋外に置いてある場合は、ナメクジやダンゴムシに注意が必要です。特にナメクジは葉を食べてしまいますので、もし発生していたらひとまず室内にいれて様子をみてください。日向においてあるならば特に心配するようなことはないでしょう。
基本的にはほとんど害虫はつかないので、そういった面からもサンスベリアはとても育てやすい植物なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事が皆さんの快適園芸ライフのご助力になれたら幸いです。