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もう枯らさない!!室内用の観葉植物の育成に必要な5つの知識
最近では雑貨屋さんやお花屋さんでも取り扱うお店が多くなり、目にしたり触れることも多くなった観葉植物。
管理にかかる手間も少ないことからご自宅や職場においてもインテリアとして用いられているケースもよく見かけますね。
しかしながらご自宅や職場において観葉植物の育成に挑戦されている方からは「こまめに面倒を見ているのに枯れてしまう」「毎回枯れてしまうので毎月買い替えている」などの悲しいお話が多く寄せられているのも事実。
実際のところ観葉植物が枯れてしまう原因は多岐にわたりますし、判断が難しいことも多いうえに、原因がわかった時には残念ながら手遅れになっているケースがほとんどなんです。
気に入って購入したものや、大切な人にもらった観葉植物が痛んで枯れていく光景なんて、できれば見たくはないですよね。
観葉植物の育成に必要なのは『適切な環境』と『適正なお手入れ』です。これに尽きます。
この記事では、観葉植物お手入れのプロとして観葉植物を元気に育てるために大切なポイントを『環境編』と『お手入れ編』に分けて紹介していきます。
観葉植物の育成に必要な知識 環境編
日当たり
室内用の観葉植物が育ちやすいベストな明るさはズバリ『直射日光の当たらない、明るい室内』です。
室内用の観葉植物には室内用の観葉植物にとって適切な日当たりがあるんです。
日当たり=部屋の明るさとして解釈するとわかりやすいのではないでしょうか。
日向や屋外が無条件に良いと思われがちですが、観葉植物の多くは長時間直射日光に当たると葉が焼けて変色してしまいますので注意が必要なんです。
具体的には晴れた日に薄いカーテンやレースが閉まっている状態でも自然に明るい程度が理想的な明るさとなります。
逆に全く日の当たらない暗い場所は多くの観葉植物が苦手とする環境となりますので、可能な限り別の場所へ移動しましょうね。
温度
観葉植物は15℃以上の環境において、元気に育ちます。
10℃を下回ると元気がなくなり、葉が凍傷になり変色したりしてしまいます。
一般的な観葉植物の多くは熱帯地方に自生していますので、基本的に寒さが苦手なんですね。
日本の冬は10℃以下の冷え込みが続きますので、玄関や窓際など外の寒さの影響を受けやすい場所に置いてある植物は注意が必要なのです。
寒さによる傷みで冬を乗り越えられずに枯れてしまうケースは意外に多いので、暖房器具を出す頃には観葉植物も温かい部屋の中へ移動させてあげると良いですね。
空気の流れ
観葉植物が元気に育つためには風通しの良い場所に置く必要があります。
部屋の隅や壁際など、空気の流れが悪い場所では病害虫や菌が繁殖しやすく、明るくて暖かい場所でも元気がなくなってしまいます。
こまめに窓を開けたり換気をすることでお部屋の空気を入れ替えるように心がけましょうね。
観葉植物の育成に必要な知識 お手入れ編
水やり
理想的な水やりのタイミングは『土が乾いてから』です。
逆に言えば『土が濡れている時は水やりをしてはいけない』ということですね。
お水は受け皿にしみ出るまでたっぷり与えて、しみ出たら受け皿にたまった水は捨てて下さい。
水やりの量や頻度が多すぎて土が濡れてジメジメしたままでは、根が酸素不足になってしまいます。
酸素不足を放置すると、いわゆる『根腐れ』を起こしてあっという間に枯れてしまうのです。
お水のやりすぎによって根腐れを起こして枯れるという一連の流れは、よくある枯れ方の中でもダントツで1位ですね。
さらに、土が濡れていると根にも悪影響を及ぼして、成長不良となってしまいます。
丈夫な根がなければ、どんなに環境を整えても丈夫な植物には育ちません。
理想的な水やりのタイミングは『土が乾いてから』です(2回目)。
可愛いのでお水をやりたくなってしまいますよね。
ですがそこはグっと我慢して『水をやらない勇気』を持ちましょう。
植物にとってはそれがホントの愛情なのです。
施肥
いつもどんな時も与えれば観葉植物を元気にしてくれる、そんな肥料はありません。
肥料は、枯れかけた植物を回復させる魔法の薬ではないのです。
また、どの肥料にも共通することは『やりすぎは逆効果』ということですね。
ほとんどの肥料は液体・固形に限らず、5月から10月までの間のみ1か月に1~2回までとされています。
気温の高い5月から10月は植物の活動も活発で、肥料の効果も大きいです。
気温の下がる11月以降は植物の活動が緩やかになりますので、肥料の養分を吸収しなくなります。
結果として根を痛めることになりますので、11月以降は肥料を控えましょう。
また、すでに傷みが進んでいて、全体がグッタリしている場合は根が傷んでいる可能性があります。
根が傷んでいる時に肥料を与えると『肥料焼け』をおこして、傷みが加速してしまうこととなります。
植え替え直後の植物に関しても、根が傷んでいる場合が多いので肥料は控えて下さい。
3 まとめ
いかがでしょうか?
観葉植物を長持ちさせるコツは『明るく温かいところで乾かし気味にお手入れする』ということになります。
まずは『水をやらない勇気』をもって、正しい愛情を注いであげてくださいね。