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江戸時代に渡来してきた古典園芸種 ~カンノンチク~

 

 

このページの内容

高級感の漂うカンノンチク

濃い緑色とシュロチクよりも葉の太い観葉植物カンノンチク(観音竹)
和風な雰囲気のある樹形から旅館などで飾られているのをよく目にしますよね。

近縁種のシュロチクよりもカンノンチクの方が値段が高くより高級な植物といえます。

観葉植物の中では比較的寒暖差にも対応でき暗い環境でも外でも強く育てる事ができますが、
お手入れの仕方を間違えてしまうと葉が茶色くなり枯れてしまいます。
やっぱり育てるなら、高級感のある姿でいて欲しいですよね。

今回はカンノンチクのお手入れの仕方を「環境編」と「お手入れ編」に
分けてご紹介したいと思います。

まずはカンノンチクについて語ろう

カンノンチクのプロフィール

カンノンチクの由来は別名「リュウキュウシュロチク」とよばれ、沖縄に由来があります。

沖縄にある首里観音堂と呼ばれる寺院の脇で400年もの間、

そこに生育していいたのでカンノンチクと呼ばれるようになりました。

ちなみに現在でも観音堂の庭園に生えているようです。

カンノンチクはどんな植物なのでしょうか?

カンノンチクの語尾に「チク(竹)」とついていますが、カンノンチクはヤシ科カンノンチク属の植物です。
そのため、マダケなどの竹の仲間ではないんです。

生育地は中国南部原産の植物です。

中国南部の気候の特徴としては、熱帯気候であり季節風が強く降水量が多い特徴があり、その点からみると雨にあたっても枯れにくい植物だとわかりますよね。

シュロチクとは違うの??

カンノンチクとかなり類似したシュロチクと呼ばれる観葉植物があります。
シュロチクは同属の近縁種ではありますが種類としては違うものになります。
シュロチクは葉の方が細かく分かれており、カンノンチクの方が葉が太くずっしりした印象があります。

どちらの品種も園芸のため江戸時代初期から中期ごろにかけて海を渡ってきました。

江戸時代ごろに海を渡って日本に渡来し園芸されてきたようです。

日本独自に品種改良されたものを古典園芸植物とよばれ、

古く日本から親しまれてきた歴史ある植物だそうです。

 

元気に育てるコツ(環境編)

室内

室内に置く場合はレースカーテン越しなどの半日陰で育ててあげると新芽も良く伸びます。

また、耐陰性にも優れており少し暗い環境でも育てられます。

しかし暗い環境にずっと置いておくと葉が弱ってしまいますので、暗所に置く場合は1週間

に一回程度明るい環境に出してあげると長持ちします。

屋外

日本と近い環境で自生している植物なので外に置いても対応できます。

日光が直射の場合は葉焼けを起こし傷んでしまうため、直射が長く続くようでしたら、日陰に移動する必要があります。

気温が0℃以上あれば環境対応します。

 

氷点下の場合

氷点下などの寒い環境にずっと置かれていると葉が凍傷し組織が死んでしまう可能性があります。

霜が降る日や雪が積もる場合は室内に移動したりビニールをかけ、温かい環境にしてあげると越冬します。

他に気をつける注意点

育てる環境としては屋外、室内暗所などでも比較的に簡単に育てることができますが、

エアコンや暖房など直に当たる環境だと過度に乾燥し植物に大きなダメージになってしまいます。

なるべく直接当たらない場所に置いてあげることが大事になってきます。

 

カンノンチクを育てるコツ(お手入れ編)

水やりコツ

シュロチクは雨の多い環境に生育している植物です。そのため、乾燥が苦手であり水を良く吸う傾向にあります。

日当たりの良い場所に置く場合

土を触って乾いてたら鉢下から水が滲み出すまでたっぷりあげましょう。

乾いた状態が続いてしまうと水枯れの原因となります。

日が当たらない、暗所においてあげる場合

こちらも基本的に土を触り乾ききったらあげる事を続けましょう。乾いてない状態で水をあげてしまうと、植物が呼吸できず弱ってしまう根腐れの状態になります。注意してあげることが長持ちの秘訣です。

剪定方法

暗所や水枯れなど様々な原因で葉の先端が茶色くなります。葉先が変色したら剪定し綺麗な状態を保ってあげましょう。茶色いところが多いとインテリアグリーンとして不恰好ですよね。

ハサミを斜めに入れてあげることで自然なスタイリングができます。

 

肥料

成長期である4月から10月頃にゆっくり溶けて栄養を与える緩効性肥料を2ヶ月一回置き肥しましょう。

少量は大丈夫です。過剰に撒きすぎると肥料やけし植物が強く育たず逆に弱ってしまいます。

 

よくあるトラブル

 

どんな環境においても育つカンノンチク。

ほんとに強い植物ですが、春から秋頃の虫が活動する時期になるとハダニ、カイガラムシが発生することがあります。

ハダニの対処法

ハダニは蜘蛛の巣のような糸が這ってしまいます。葉の切れ目に蜘蛛の巣のようなものがあったら注意しましょう。ハダニがいると徐々に栄養を吸収され弱ってしまいます。

1、外でシャワーを使い、葉に付いた虫を水で洗い流しましょう。できない場合はスプレーで重点的に水をかけてタオルでふいてあげましょう。

2、ホームセンターにマシンオイルと呼ばれる薬材があります。こちらを水と混ぜて全体的にかけてあげます。定期的に吹きかけてあげると防虫にもなります。

カイガラムシの対処法

1、こちらも一度シャワーをかけて虫を洗い流します。できない場合はスプレーで重点的に水をかけタオルや歯ブラシでふいてあげましょう。

2、乾燥したら、薬剤『オルチオン』や『キンチョール』などをカイガラムシの噴霧すると弱体し、いなくなります。

※『オルチオン』は臭いが強いため使用する場合は注意が必要です!

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

歴史あり高級感の溢れるカンノンチクでした。

どんな環境でも育てられるインテリアグリーンですが水やり、虫には注意が必要です。

ぜひ、カンノンチクを育ててみましょう。

 

 

近縁種のシュロチクをまとめてみました。こちらもどうぞ!

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