さて、皆さん!植物の生育にとって大事なことってどのぐらいあるでしょうか。パっと思いつくのは、肥料や日当たりの良い場所、あとは水やりとかになりますよね。最近よくお客様か「自宅に置いてある植物が元気がなくて…やっぱり日光が当たらない場所だと育たないのかな」とか、「日の光が当たらない場所だから植物が可哀そうなのよね~」とか相談を受けることがあります。もう少し詳しくお部屋の状況を聞いてみると、確かに日光が当たりづらい場所ではあるんですけど、育てられない場所ではないことの方が多いんですよね。遠い昔に理科の授業で習った、『植物は日光を浴びて、光合成をし二酸化炭素を吸って酸素を出す』の固定概念が強く残ってるんだなぁと感じたりします。確かに間違ってはいないのですが、今回はそんなことを感じた経験のある方々は必見!植物を育てるために必要な日当たりについてQ&A方式でお答えしていきます。それではいってみましょう。
このページの内容
Q1,蛍光灯の明かり(光)で植物って育つの?
A,育ちます!
太陽の光が直接届かない場所でも大丈夫です。日光が当たらなくとも室内用の観葉植物は蛍光灯の明かりだけでも充分に育つことができます。植物は今までの成長過程である程度の日陰にも耐えうる性質を持つに至りましたので、ほとんどの植物は日陰でも生育は可能です。ただ、それでも日中の光がないと育たないものも中にはありますので購入する際は念のため販売員に聞いてみるとよいでしょう。また、空気の流れのない閉め切った場所にならないように定期的に換気するようにするとなお良いでしょう。
Q2,晴れた日は外に出してあげた方が良いと聞きますが、なんでなの?
A,日光浴をすることで、植物本来の光合成をさせてあげることができるからです。
植物の成長に欠かすことのできない光合成はやはり太陽光が最も適しています。ですので暖かい季節になったときは、たまには外に出してあげるようにしましょう。ただ、夏の直射日光が当たる場所だと日差しが強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、半日蔭の場所で短時間を目安に行うと良いでしょう。また、日光浴が終わったらしっかりと給水してあげてくださいね。
Q3,とりあえず日が当たりそうな窓越しに置いておけば大丈夫ですか?
A,大丈夫です。
基本的には大丈夫ですがカーテン等の直射日光を遮るものがあれば、なお良いでしょう。前項でも解説しましたが昨今の夏は危険なほどに強烈な日差しです。我々も長時間にわたり直接、日差しを浴び続けると皮膚が火傷をおこし日焼けをします。植物も同様です。これを葉焼けといいます。我々は何日は経てば自然治癒できますが植物は一度、葉焼けをおこしてしまうと葉が茶や黒に変色してしまい、そうなったら元には戻らず切り戻しを余儀なくされるので、夏の日差しには特に注意しましょう。
Q4,置いてる植物の裏に葉がついてないんだけど…
A,定期的に180℃回してみましょう。
まずは置いてある場所はどんなところか確認してみましょう。植物を置いている人あるあるなんですけど、植物を置くときって導線を意識し過ぎて部屋の角や壁づたいに置きがちになるんですけど、そういった場所だと光が良くあたる側は光合成も良くできボリューム感もでてきますが、逆に裏側は空気も滞ってしまい暗所になりがちです。この状態が長期間続いてしまうと表裏がはっきりとした樹形になってしまいます。この状態を防ぐためには1週間に1回程度、植物を180℃回して裏側だった面を表にしてあげましょう。そうすることで全体的に葉付きの良い樹形を保つことができますよ。
Q5,季節によって置き場所を変えたほうがいいの?
A,日差しがあっても10℃を切る環境だと要注意です。
観葉植物は寒さに強いものも中にはありますが、一般的には10℃を切る環境では枯れてしまうことがあります。冬場に日光浴をさせてそのままうっかり外に放置しちゃうと一晩でみるも無残な状態になったりしますので、忘れないようにしましょうね。日中は光を浴びていて元気にみえていても玄関などは室内でも寒くなりやすい場所なので、冬場は注意しましょう。
Q6,まったく光が当たらない場所でも大丈夫な植物ってあるの?
A,丈夫なものはありますが、ずっと暗所状態だと厳しいです。
暗所に強いものはありますけど、あくまでも耐性があるというだけで基本的にはNGだと思っておいて良いと思います。特に葉ものの植物はほとんど耐性はないので、置き場所は気を付けてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。やっぱり植物にとっては明かりって育つうえで大事なんだと改めて感じました。この記事が皆さんの園芸ライフのご助力になれたら幸いです。