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実はとってもシンプル!!コチョウランを長持ちさせる3つのポイント
ギフトやお祝いの贈り物において常に高級アイテムとして取り扱われているコチョウラン。
新しくオープンしたお店や、移転先の新しいオフィスなどで飾られているのを目にする機会は多いのではないでしょうか?
清楚なイメージの白いコチョウランや色味に高級感のあるピンクのコチョウランなど、凛とした立ち姿は見ているだけで幸せな気持ちになりますね。
贈られて嬉しい、とても美しいお花ですから、できることなら美しいまま長もちさせたいと思うもの。
ましてや大切なお取引先から贈られたコチョウランだったりすると、簡単に枯らしてしまうわけにはいきませんよね?
もちろん、お店やオフィス内にコチョウランのお世話が得意な方がいらっしゃるのであればその方にお世話をお任せするのが最適です。
ですがそのような方がいらっしゃらない場合は、突然あなたがお手入れ係に指名される!なんてこともあるかもしれません。
そんな時に慌てない様に、コチョウランを長持ちさせるために大切なポイントを押さえておきましょう。
この記事では、観葉植物お手入れのプロとしてコチョウランを長持ちさせるポイントを『準備』『環境』『お手入れ』の3つに分けて紹介していきます。
まずは準備です
できるかぎりラッピングを外しましょう
コチョウランを長持ちさせるためには、まずラッピングを全て外すことをオススメします。
贈り物のコチョウランは包装紙やフィルムに包まれた状態で届きます。
この状態のまま水やりをすると、水がフィルム内に溜まっていくんですね。
ピッタリ包まれているので通気も悪くなり、溜まった水は乾くこともなく行き場をなくしてしまうんです。
水が溜まったままだと、常に根やその周辺が湿った状態になり、このままでは根が呼吸できなくなってしまい「根腐れ」を起こす原因となります。
ラッピングを外すことで水が正しく排水されて、新しい空気を根に送る準備ができるというわけです。
ラッピングを外せないときは・・
とはいえコチョウランは贈答品であり、美しく飾ることも大切です。
もったいなくてラッピングを外せない場合や、お取引先からの贈り物なので外すことに抵抗がある場合もありますよね。
そんな時にはこの対処方法を試してみてください。
コチョウランの鉢底のラッピング部分にカッターナイフ等で穴をあけ、切り取ります。
こうすることで、手間はかかりますがラッピングの美しさを損なうことなく、通気と排水を確保する事が出来ます。
当然ですが、水やりする時は穴をあけた部分から水が出ますので、受け皿等を準備してから水やりをしましょう。
コチョウランを長持ちさせる環境
明るいところが好きです
コチョウランは「直射日光の当たらない明るい室内」に飾ると長く楽しむ事が出来ます。
元々はジャングルの高木に巻き付いて成長する植物なので、明るくて風通しのいい場所が好きなんですね。
とはいえ、直射日光が当たるとお花がしおれやすくなったり、葉が日に焼けて変色する「葉焼け」を起こしやすくなります。
あくまでも直射日光ではなく、レースや薄いカーテン越しの柔らかい日差しを当ててあげましょう。
暖かいところが落ち着くんです
コチョウランは15℃~25℃の環境で元気に活動します。
お部屋の中を20℃前後に保つことでコチョウランを長持ちさせる事が出来るんですね。
温度が上がり過ぎてもお花がしおれやすくなりますし、下がり過ぎても根が冷えて枯れやすくなります。
この温度の調節がとても大切なのですが、空調の風がコチョウランに直接当たると乾燥によってお花が傷んでしまいます。
原産地は湿度の高い環境なので、乾燥には特に気を付けましょう。
コチョウランを長持ちさせるお手入れ
水やりのための準備
まずは鉢の表面のミズゴケ(もじゃもじゃのやつです)を取り除きましょう。
コチョウランのお手入れは水やりがメインになります。
やっぱりお花を長持ちさせるためには的確な水やりがとっても大切なんですね。
でもでもコチョウランの根本を見てみると、ある事に気が付きます。
「あれ?どこに水をやったらいいんだろう??」
コチョウランは株が1つずつポットに入ったものを3つ(またはそれ以上)まとめて鉢に入れてあることが多いんです。
ミズゴケはそのポットを隠すように乗せてあるんですが、水はきちんとポットの中に入れる必要がありますので、1箇所にまとめておくか取り除いてしまいましょう。
やさしく水をあげましょう
コチョウランの水やりで気を付けることは「ポットの中が乾いてから」やること、これに尽きます。
水の量は1ポットにつきコップ1杯程度が目安で、1度水やりすると3日から1週間程度(季節や環境によります)もちます。
ポット内で吸いきれなかった水が鉢の下から流れてきますので、室内を汚さない様に気を付けましょう。
水やりをすると、水と一緒に新鮮な空気がポットの中に運ばれて、やがて根から吸収されていきます。
水と一緒に空気を循環させることで丈夫な根が育つんですね。
根が湿った状態のまま水やりを続けると、空気の循環がうまくいかずに根が傷む「根腐れ」を起こす恐れがあります。
そのまま水やりを続けていくとさらに根が傷んで、いずれは枯れてしまうというわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コチョウランを長持ちさせるポイントは「環境」と「お手入れの為の準備」が大切なんですね。
お手入れのポイントは一般的な観葉植物とさほど変わりません。
高級品のイメージがありますが、緊張せずに気軽にお手入れを楽しむことが大切なんですね。