オシャレなレストランなどでよく目にするオリーブの木。それが気に入って育ててる方もいるのではないでしょうか。見た目にもオシャレで小さい葉が無数についていることから特に女性からの人気がある植物です。
オリーブの木を育ててる方でよく質問をうけることがあるんですが「これって実がなるの?」です。ずっと育ててるのに実をつけたことがないって方も多いのではないでしょうか。ただ実をつけるにはいくつかの段階を経る工程がありまして…。今回はオリーブの木に実をつけたいあなたへこの記事をお届けします。
このページの内容
水やり
どの植物にも共通していえることなのですが、「土が乾いたらたっぷり給水し、水を貯めない」が基本の水やりとなります。あとも一歩踏み込んでお教えするとすれば、その植物の原産地を思い浮かべることです。オリーブの木の原産は地中海沿岸です。国でいうとスペインやイタリア辺りになるんですが、その国々ってオリーブオイルを使った料理が多数あるイメージがあるのではないでしょうか。
旅行で訪れたりした方ならわかると思うんですが、その地域は乾燥地帯ですのでそこで育てられているオリーブの木は比較的、水が少なくても育つ植物となります。可愛がり過ぎて土が乾いてないのに水やりをしちゃう方は要注意ですよ。
剪定作業
オリーブの木に実をつけさせるためには、剪定作業はとても重要になってきます。この作業は全体の樹形を整えるという意味合いとは若干違っていて、花をつけやすくさせるための作業となります。オリーブの実が成るにはどれだけ多くの花を咲かせるかが重要になってきます。これは花が多く咲くことにより受粉させる花粉を多くするためです。花が咲かないと実は付きませんので今まで実が付いたことがないのであれば是非、剪定を試してみてください。
剪定する枝選びですが、上や下に伸びているものや交差している枝、密集していて風通しが悪そうなところの枝も対象となります。何年も実をつけていないオリーブの木で枝が伸び放題の状態であれば、おもいきって太い枝だけを残してバッサリと剪定しちゃっ ても良いと思います。(実を絶対付けたいのであればですが)すぐには花は咲きませんが、翌年以降に伸びてきた新芽の枝から花を咲かせます。実をつけるには開花は必須ですので試す価値ありです!
開花について
前項でもいいましたが、実をつけるためには花を咲かせる必要があります。開花時期は5月~6月頃となりますが、ちょっとしたコツがありまして、剪定をしっかりやることはもちろんのことですが、2鉢並べておくと花付きがよくなります。これは受粉の確率を上げることにより花付きを増やすというやり方です。1鉢だけでも花は咲きますがスペースに余裕があるようでいたら是非試してみてください。そして白い小さな花が咲いたら実のなる準備は完了と思って良いでしょう!
実の収穫
いよいよ収穫時期になりました。オリーブの実の収穫時期は9月~1月頃までとなります。この期間中にオリーブ狩りで農園に行ったことがある方もいるのではないでしょうか。けっこう長い間で楽しめるのですがこれには理由があり、そのあとの用途によって収穫時期が変わるからです。具体的にいうと、塩漬けをしたい方は実をつけたばかりの9月頃の緑色の実がおすすめです。オリーブオイルを作りたい方は色が黒くなって完熟したものを使うので12月頃の収穫となります。
施肥のタイミング
施肥とは土に直接肥料をあげることをいいます。一般的にオリーブの木は2月、6月、11月が施肥の目安となります。どの時期もオリーブの木自体に変化があったときなんですが、具体的にいうと、2月はこれから葉が伸びだす前、6月は花が咲いたあと、11月は実が成ったあととなります。ちなみにオリーブの木はアルカリ性の土壌が好きなので、その成分をよくみて与えてあげてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大事に育てたものから花や実が成る変化を感じることができるのはまた新たな喜びとなりますよね。この記事をとおして皆さんの園芸ライフの助力になれたら幸いです。その他の植物にも興味がある方はこちらへどうぞ。