パキラという植物は特殊で、葉の形状は一緒なのですが樹の部分が朴のものがあったり数本の樹で編み込んだものがあったりします。一般的には編み込んだパキラは見た目にもなんとなくオシャレでどちらかといえば朴のものより人気があります。ただ編み込んだパキラ(ネジリパキラ)は長寿ではないというデメリットもあります。今回はそんなパキラを選ぶ時の注意点や育て方、枯れてしまった対処方法などをお教えします。
これから購入しようか検討している方や自宅に置いてあるパキラの育て方に疑問を感じている方がいたら必見です。パキラは丈夫な植物でお手入れ方法は簡単ですので安心してくださいね。
まずはこの2種類の違いからみていきましょう。
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朴パキラとネジリパキラの違い
まずはシンプルに見た目です。朴パキラは直径10センチ程度の太い樹が一本伸びていてその先に葉がついています。
葉の付き方は同様ですがネジリパキラは3センチ程度の樹が約5本ぐらいで編み込んで棒状に仕立てられています。
これは自然になったものではなく幼木のときに人工的に編み込んでつくられたものです。ですのでひと手間かかっていることもあり、価格も朴パキラに比べると若干高めになっています。
パキラは成長していくと葉はグングンと伸びますが樹自体も太くなっていきます。編み込みされたパキラも同様に樹が太くなっていきますので互いに締め付けあうようになり、ストレスや樹自体の生命力の強弱も反映され枯れてきてしまう樹もでてきてしまいます。
それぞれのお手入れ方法
一般的には育て方は一緒です。「土が乾いたらたっぷりと給水する」。これをしっかりを行っていけば滅多なことでは枯れたりしないでしょう。逆にパキラが枯れる最大の原因は水のやり過ぎによる根腐れです。なんとなく元気がなくなってきたからとか、最近新芽の伸びがなくなってきた等の理由でいつもより水やりの頻度を早くしてしまったりしている方もいるのではないでしょうか。お手入れあるあるになるんですけど、可愛がり過ぎてまだ土が乾いてないのに水をあげてしまう…これが根腐れを起こす一番の原因です。気持ちは分からなくないのですが、季節や環境の変化により水やりのタイミングはかわっていきます。「土が乾いたらたっぷりと給水する」このことはしっかり守っていきましょう。
剪定のタイミング
パキラはとても丈夫な植物で水やりをしっかりできていればグングンと成長していきます。そのままで成長を楽しんでいると気が付いたら天井につきそうなぐらいになっているなんてこともよくあります。ただそのぐらいに成長してしまうとパキラ自体の形もいびつになり転倒の危険性もでてきます。そういったことを回避するためにも剪定のタイミングは大事になってきます。ネジリパキラも同様ですが自分でイメージした形より伸びた新芽は剪定してください。(イメージ付きづらい方は購入時のパキラをイメージするとよいでしょう)新芽は色も濃くかわいいので勿体ない気になりますが剪定をおすすめします。そうすることで葉の付き方も安定し長く楽しめることができます。
また剪定のタイミングを逃して幹が徒長して先の部分のみに葉がついている状態になってしまった時の対処法ですが、そんなときは思い切って幹を全部剪定し樹だけにして新しく葉を出す方法もあります。3月ぐらいからの暖かくなってきた時期に樹だけにし、直射日光と雨が当たらない外の日陰においておくと新芽がついてきます。順調にいけば2か月程度でそれなりの葉をつけてきますので、著しく徒長してしまったパキラがありましたら是非試してみてください。(水やりは土が乾いてからを守ってくださいね)ただ、この時期は青虫なども発生しやすい時期ですのでまめにチェックして、もし付着していたら取り除いてあげてください。
枯れた時の見分け方と対処法
前項にも書きましたがネジリパキラは成長していく過程で何本かは枯れてしまいます。その見分け方は朴パキラも同様ですが、まず新芽近くの葉を確認する。他の葉に比べて元気なく下をむいている状態なら樹自体を触ってみてください。通常、元気な状態なら樹は固いのですが触った感触がフカフカで白っぽくなっていたら枯れの症状です。
朴パキラでその症状になってしまったら一本ものですので残念ながら養生しても復活は見込めません。ネジリパキラは5本程度の樹がありますので樹形をかえたくない場合はそのままでもよいのですが、できたら枯れた樹は取り除いてあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
植物ごとによってお手入れ方法は違ってきます。ちょっとだけでも知っていればより長く楽しめることができます。この記事が皆さんの園芸ライフの助力になれたら幸いです。植物購入を考えてる方はこちらへどうぞ。