最近いろんなところで見るようになった「テラリウム」ですが、みなさんも一度は作ってみた人はいるんじゃないでしょうか。
元々はガラスの容器などで植物など生き物の飼育や栽培などをする技術のことを指しますが、現在は苔やミニチュアのフィギアを入れて、小さな森や自然のような植物の世界を作ったり、エアープランツなどを入れたりとスタイルは様々です。
そんな私も手頃な瓶を見つけては、苔を入れて愛でたりして楽しんでいる一人ですが、皆さんは作るときに使う瓶はどのようなものを使用していますか?
オシャレな雑貨屋さんや、100円ショップでも色んな種類が陳列されているのをよく見かけますし、ネットでもいろんな機能が付いている瓶もあります。
今回は作り方の紹介ではなくテラリウムに最適な容器「ソネングラス」を紹介したいと思います!
このページの内容
ソネングラスって?
メイソンジャー型の瓶の形状に、蓋部分にソーラーチャージパネルがついているのが特徴です。
それを直接日光に当てることで充電されます。またUSBによる充電も可能です!最大2年間のメーカー保証と常勤のスタッフによる無料の返品・交換含むアフターサポートも付いています。
このソネングラスは画像にもある「太陽が詰まった、やさしい灯り」という言葉にもあるように、世界を少しだけ明るくやさしくしたいという思いから作られています。
なぜそういった思いが込められているのかというと、電力のない地域で住んでいる南アフリカの住人たちの存在が関係しています。
計画停電の続く南アフリカ
南アフリカでは、10年以上にわたり断続的な電力不足を引き起こしており、たびたび数時間に及ぶ計画停電に見舞われていたりしています。
経済的に貧しい家庭は自家発電を設置する余裕がなく、安全面や環境面で害のあるケロシンランプやろうそくの利用が一般的なのですが、火事や健康被害などの危険性を少しでも減らそうと2013年にソネングラスが開発されたのが始まりでした。
ガラス瓶のメイソンジャーとソーラーパネルを組み合わせただけのシンプルなデザインは、機能性と美しさを兼ね備え、その上心を豊かにしてくれるものとして、大勢の南アフリカの人たちに選ばれ愛され続けています。
現在では現地で100万人がソネングラスを生活必需品として使っているそうで、そして、今では南アフリカだけではなく、欧米を中心とする11ヶ国で約300万人に愛用されています。
失業率が約40%にもせまる現状
2019年に南アフリカ統計局が発表した第3.4半期の失業率によると、統計を開始した2008年以降で一番高い29.1%で、求職活動をやめた人を含む広義の失業率は38.5%にもなるそうです。
またこの失業率には人種別に見ると他の人種に比べて黒人の割合が多く、人種間で大きな差が生まれています。
教育制度が整っていない点も問題としてありますが、1994年に完全廃止された人種差別の政策であるアパルトヘイト政策が未だに糸を引いている側面もあると考えれています。
(※アパルトヘイト時代には白人以外の人々は技能労働を中止とする一定の職種に就くことが禁じられており、人種分離教育制度の下、雇用に必要な訓練の機会が与えれませんでした。)
現状では黒人の雇用市場を活性化するため、 様々な政策を実施していますが、まだまだ不十分な点も多く、若年層を中心とした雇用環境の劇的な改善にはつながっていません。
アパルトヘイト後の非常な現実 出典:朝日新聞GLOBE+より
https://globe.asahi.com/article/12891276
そのような南アフリカの情勢から全てのソネングラスは、南アフリカ共和国のヨハネスブルグでフェアトレードで生産され、機械導入による費用と雇用の削減ではなく、あえてハンドメイドの生産体制にこだわり続けることにより現地の雇用を守っています。
工場のスタッフは年金・健康保険など社会保険を完備し、現地の中間所得層以上の給与を保障した待遇で雇用しています。また、製品の70%は南アフリカのリサイクル素材を使うなど、環境にも配慮されています。
出典:ソネングラスHPより
https://m.youtube.com/watch?v=0mx13WWNlRM&feature=youtu.be
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=k83OCkfYZWM
ソネングラスの特徴
ソネングラスの生まれたストーリーだけでもとても魅力的なのですが、このメイソンジャー型の瓶にはまだたくさんの魅力が詰め込まれています。
1.点灯時間は24時間
満充電で24時間、優しい光(3500ケルビン)が続きます。インドアでの利用だけでなく、アウトドアでの利用にもピッタリです。
LEDライトは熱くなりにくいので、お子様やペットがそばにいても安心して使うことができます。
また、電池残量が低くなったり、8時間連続で使ったりすると、光の明るさが自動的に50%に。20時間連続使用で、自動的にオフになります。
※白熱電球・・・約2800ケルビン
2.マグネットスイッチ
蓋の側面のワイヤー型の磁性スイッチを蓋に乗せると、ふわりと柔らかい灯りがあたりに広がります。ヨーロッパのビール瓶ワイヤーのデザインから着想した、独自開発のスイッチだそうです。
リングとモジュールが離れる設計になっていまして、瓶に対するスイッチの位置の調節をしやすくなっています。
3.ソーラーパネル充電
4.USB充電も可能・半永久的に使うことかできます
5.耐水性のある瓶
ソーラーパネルやUSB充電ということで耐水性が無いかと思われる方も多いかもしれませんが、このソネングラスは、耐水性です!
屋外でご利用いただいて大丈夫ですが、その際は湿気を防ぐために、必ず上部の蓋を固く閉めてご使用ください。
また、2019年の新シリーズより耐水性能が上がり、瓶の中に水分を含むものを入れられる仕様になりました。
お風呂に持って入ってキャンドル代わりにリラックスタイムを過ごすのも何気ない小さな幸せを感じる時間になると思います。
6.バリエーション豊かな世界
他のソーラーランタンと1番異なる点は、様々な機能性がありながら瓶の中に詰めるのもを自由にカスタマイズできる装飾性がある点だと思います。
弊社はレンタルグリーンの会社なので、主にテラリウムやエアープランツなどを施して提供させていただいております。
ただ瓶の中に詰めるものは、自身の大切なものだったり、思い出のあるものや、そのような視点から考えると無限にあるように思えます。
いろんなものを詰めてライトアップされた瓶の中の世界を楽しみながら、中で飾ったり外に持っていたり、自分だけの世界を作ってみましょう!
最後に
ソネングラスについてどのように生産されているかという点も含めてご紹介してきましたがいかがでしたか?
世の中には素敵なソーラーランタンやメイソンジャー型の瓶など似たような商品はもちろん沢山あります。
ネットで調べてワンタップで買えるのはとても便利ですが、なにか商品を買うときに、この商品はどういう過程から生産されてるのだろうか、どんな思いが込められているのか、
そのような人(生産者)や地球環境や地域、社会が抱える問題に配慮した考えで商品を選ぶ”エシカルな消費”という視点で選んで買ってみてはいかがでしょうか。
ものをつくる人と使う人の繋がりが、見えづらく、ものがもたらす豊かさとその裏側に潜む背景が切り離されていることが顕著になってきています。
私達はお金を支払うことで、ものを手に入れていますが、その選択肢の基準が少し変われば、生産者のあり方も変わってきます。
お金をどう使うかという私たちの1つの1つの選択肢の積み重ねによって、生産者や地球環境に影響を与えることを忘れずに、日々の暮らしを豊かにしていけたらとても素敵なことだと思います。
この記事を見て少しでも興味を持っていただけたら幸いです。