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簡単お手入れでイキイキ!!パキラを元気に育てるために必要な6つのこと
美しいフォルムの幹と大きな広がりを見せる葉を持つパキラ。
観葉植物の定番としてお店やオフィス、ショッピングモール等でも見かけることがありますね。
幸福の木と呼ばれるマッサンゲアナや青年の木と呼ばれるユッカと並んで、お祝いの品物として送られる機会が多い植物でもあります。
暖かい時期には新芽が豊富に出たり、ぐんぐんと背が伸びたり、手軽なお手入れで植物の成長を楽しむことができるのも人気の理由かもしれませんね。
しかしその反面、水のやりすぎによる傷みが出やすい、虫が発生しやすいといった明らかな弱点があるのが悩みどころです。
せっかく大きく育ってきたのに突然元気がなくなって枯れてしまった。。できればそんな悲しい思いはしたくないですよね。
簡単なコツを押さえた正しいお手入れでパキラを元気にのびのび育ててみませんか??
この記事では、観葉植物お手入れのプロとしてパキラを育てるためのコツを『環境編』と『お手入れ編』に分けて紹介していきます。
パキラってどんな植物??
パキラの原産地
パキラは熱帯である中南米原産のパンヤ科パキラ属に分類されます。
同じパンヤ科には、樹形が特徴的なバオバブや果物の王様と呼ばれているドリアンなども分類されているんです。
日本に輸入されたのは1980年頃と、とても長く親しまれているんですね。
パキラのいろいろな呼び方
観葉植物の中には別名や通り名のようなものがついているものが多くあります。
パキラもその一つで、台湾では「発財樹」と呼ばれています。
財(お金)を発(見つける)する樹だなんて夢のようですね。
この別名は、昔むかし貧しい台湾の人がパキラの苗を見つけて繁殖させたところ瞬く間に売れていき、大金持ちになったというエピソードが由来となっているようです。
英語でも「money tree」や「money plant」と呼ばれていますので、このエピソードは世界に広まっているんですね。
お店の開店祝いなどでパキラを送る理由がよくわかりましたね。
パキラを元気に育てましょう 環境編
明るい部屋が好みです
パキラに適した明るさは「直射日光の当たらない明るい室内」です。
これは多くの観葉植物が得意とする環境ですね。
すでにお持ちの観葉植物が元気に育っている場所なら、パキラも元気に育ってくれることでしょう。
明るいところは得意ですが、長時間直射日光に当たると葉が変色してしまう「葉焼け」が起こりやすいので気を付けましょう。
やっぱり暖かいところが好きなんです
パキラは15℃以上の環境で元気に活動します。
熱帯原産の植物なので、寒さはとっても苦手なんですね。
5℃以下になる環境ではみるみるうちに元気がなくなってしまいます。
そのような環境では水やりしても十分に吸うこともなく、根が傷んで枯れてしまうこともあります。
冬支度の際はパキラも温かいお部屋の中へ移動させることを忘れないでくださいね。
換気も大事なのです
パキラは風通しの良い場所で元気に育ちます。
お部屋をこまめに換気して気分もパキラもリフレッシュしましょう。
こまめに空気を入れ替えることで菌や虫の繁殖を防ぐ事が出来ます。
ただし、パキラの特性上強い風に当たると茎が曲がったり折れてしまうことがあります。
風の強い日はその点に気を付けて換気を行ってくださいね。
パキラを元気に育てましょう お手入れ編
最初にやっておきたいこと
まず鉢植えのバークチップを取り除きましょう。
パキラの鉢植えはバークチップという木片で土を隠してあることが多いです。
このバークチップにコバエ等の虫の卵が付着していることがあります。
気付かずに、そのままにしておくと気温が上がったタイミングでブワッと大量の虫が。。。
なんてことになる可能性がありますので、まず最初にバークチップを取り除くことをオススメします。
愛を込めて正しい水やりを・・
パキラに適した水やりは「土が乾いている時に」やること、そして「絶対に受け皿に水を溜めない」ことが鉄則となります。
パキラは少ない量の水やりでとても長持ちします。
逆に、水の量が多いと根が傷みやすくなってしまうんです。
水をやる時は、まず土の表面に触れてサラサラと乾いていることを確認してください。
見るからに濡れていたり触ってしっとりしている場合は、まだ水やりのタイミングではありません。
乾いている場合は、土の上から受け皿にしみ出るまで水を与えていきます。
こうすることで水と一緒に新鮮な空気が土の中に運ばれて、やがて根から吸収されていきます。
水と一緒に空気を循環させることで丈夫な根が育つんですね。
そして、受け皿にしみ出た水は溜めたままにせず、必ず捨ててください。
これで3日〜1週間程度(環境や気温によります)の水やりが完了しました。
1日1回、土が湿っているか乾いているかを確認してみて、乾いていた場合のみ水やりをするというサイクルが理想的ですね。
土が湿った状態のまま水やりを続けると、空気の循環がうまくいかずに根が傷む「根腐れ」を起こす恐れがあります。
そのまま水やりを続けていくとさらに根が傷んで、いずれは枯れてしまうというわけです。
肥料は効果的にあげましょう
肥料は年に1回、5月ごろにやるのが効果的です。
買ったばかりの植物の土は畑の栄養満点な土に植えてあるので、栄養をグングン吸ってスクスクと育ちます。
しかし、2年目からは土の栄養も足りなくなりがち。。そんな時こそ肥料の出番ですね!
生育期である5月ごろの暖かくなってくるタイミングで緩効性の固形肥料を与えておきます。
固形肥料は水やりの度にすこしづつ栄養分が溶け出していきますので、肥料のやりすぎによって根が傷む「肥料焼け」を起こしにくいのでとってもオススメです。
とはいえ、パキラの活動が緩やかな寒い時期に与えたり、多く与えすぎると根を痛めてしまいますので気を付けたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
パキラは水の量にさえ気を付ければ丈夫で育てやすい印象ですかね。
「水やりの頻度が低い」ということはすなわち「あまり手がかからない」とも言えるんです。
弱点も見方を変えれば可愛く見えてくるものですね。
気軽に手軽にお気楽に、パキラとの暮らしをはじめてみませんか?